Ⓥ卵について知ってほしいこと
少し前に「Ⓥ牛乳について知ってほしいこと」という記事を書きましたが、今回は卵バージョンをお届けしたいと思います。日本の卵の消費量は世界でもトップクラスで、一人当たりの年間消費量は300個以上、つまり国民全員がほぼ毎日1個食べている計算になります。意外にも日本人はアメリカやカナダ、ヨーロッパ諸国、中国の人たちよりもずっとずっとたくさんの卵を食べているようです。
そもそも、私たちの食べている卵は人間の女性でいう生理に近い排出物です。では卵を食べることで命を奪っているわけでもない(一般的に売られている卵は無精卵のため。)のに、なぜヴィーガンの人は卵の摂取を避けるのでしょう?以下、倫理的観点(アニマルライツ)から挙げてみます。
アニマルライツ―人間ってそんなに偉いんだっけ・・・。―
一般的な鶏卵の飼育環境として、鳥たちは狭いケージに閉じ込められていて、一生羽を広げることもできない。
そんなストレスだらけの狭いケージの中で自分自身や周りの鳥たちを傷つけては困るので、雛のうちにくちばしはカットされる(デビークと呼ばれる処理)。本来鶏はそのくちばしで土を掘って餌を見つけたり、物を運んだりと、人間でいう指先の様なパーツであるにもかかわらず、麻酔なしでこの処理は行われる。
この狭いケージでの飼育は欧米では禁止される傾向にあり、大手チェーンのスターバックスやマクドナルドも国によっては平飼いの卵(「フリーレンジエッグ」「ケージフリーエッグ」と呼ばれる)のみを使用するようシフトしていくことを発表している。
日本で「平飼い」を実施している養鶏所は全体の10%に満たない。
「平飼い」の定義は曖昧で、ケージがないだけで、身動きが取れないほど狭い敷地内に鶏たちが詰め込まれている場合も多い。また、ケージ飼いに比べて掃除や卵の回収に手間がかかり、管理が行き届いていないとケージ飼いより劣悪な環境になってしまいかねない。
オスの雛は卵を産めないので、生まれてすぐシュレッダーやごみ袋へ。
採卵用の鶏の前身とされる野生の鶏は1年に20個以下の卵しか産まなかったのに対し、採卵用に品種改変された家畜の鶏は300個以上、つまりほぼ毎日卵を産む。卵巣へのダメージはもちろん、卵の殻を作るのにたくさんのカルシウムを使用するため、骨が大変もろかったり、骨の病気になってしまう鶏が多い。(ケージの中の鳥たちは歩けるスペースも与えられていないので、骨折して歩けなくても卵さえ生んでくれれば良いという考え方なのでしょうか…。)
この鶏たちの寿命は倫理的に育てられていれば8~10年ほどだが、産める卵の数が少なくなったり、質の悪い卵を産むようになると処分される。その結果、私たちの為に卵を産んでくれている鶏たちの寿命は1年半~2年ほど。(女性として想像するのも恐ろしいことですが、人間に例えると、生理が来なくなり始めたら存在価値がないので死刑ということです。)
エサとして大量の抗生物質が与えられている。それでも鳥インフルエンザなどの感染症にかかったら、少なくともその養鶏所中の鶏たち、多ければその養鶏場から半径数キロメートル内にいる鳥たち全てが殺処分される。
・・・上記を知ってもまだ「高コレステロール食品だけど栄養価が高いから1日X個までならOK」ルールの答えを探し続けますか?確かに栄養価は高いかもしれませんが、卵からしか取れない栄養素はありませんし、安価である陰には上記のような悲惨な飼育環境があります。みなさんご存知の通り、卵は他の食材とは桁違いの高コレステロール食品です。もし、ヘルシーとお墨付きのバラエティ豊かな植物性の食材が手に入る環境で暮らしているのであれば、わざわざ卵を食べる必要は無いように思います。
そして、ここで終わらないのが私たち My Vegan Mealsチームです!(笑) 次回はヴィーガンの人が卵の代わりに使える食材を紹介したいと思います!
以上、少しでも参考になれば幸いです!今日もヘルシーでハッピーな一日を!^ ^
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[…] 前回「Ⓥ卵について知ってほしいこと」という記事を書いたので、今回は卵の代わりに使える食材をいくつかご紹介していきたいと思います! […]