Ⓥ美肌にコラーゲンは必須??
お肌のハリを保つためにコラーゲンを摂取しなければいけないと思っている方は少なくないのではないでしょうか?脂っこい肉料理も、コラーゲンたっぷり、と聞くと体にいいような気がしてきます(コラーゲンボールを鍋に追加するのが流行ったりもしましたね・・・)。
サプリメントや、外側からのケアとしてコラーゲン入り保湿液も色々売られています。私自身も、吸収されやすいよう「低分子化」されたというコラーゲンパウダーをコーヒーに溶かして飲んでいた時期がありました・・・(^^;)
今回はそのコラーゲンについて書きたいと思います!
*コラーゲンってそもそもなに?
「主に脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつ。」by Wikipedia。
ゼリーなどに使われるゼラチンもコラーゲンを加工したもので、牛、豚、鶏、魚等の皮膚や骨から作られます。つまり、完全な動物性のもので、ヴィーガンの人は使用を避けます。
*摂取しなくても大丈夫なの?
コラーゲンを摂取すると「肌に張りが出る」、「関節痛が和らぐ」等と言われますが、信頼のおける研究結果はまだないそうです。
そもそも、コラーゲンでも他のタンパク質でも、消化の過程において小さなアミノ酸の分子(低分子とうたわれて販売されているものよりずっと小さいもの)に一旦分解され吸収されるので、コラーゲンを摂取したからと言って、体内でのコラーゲンの生成に直接役立つというわけではないのです。
また、タンパク質の質を示すアミノ酸スコアが非常に低く、単一の成分としてはコラーゲンが良いタンパク質とは言えません。このアミノ酸スコアは、食べ合わせによって改善されるものですが、コラーゲンはカロリー、塩分または糖分の多い料理、菓子に含まれることが多いので、無理にこだわる必要もないのではないでしょうか。タンパク質は植物性の食品からでも十分に摂取出来ますし、タンパク質の必要量は意外と少ないものです。(過去の記事「Ⓥタンパク質の摂取量」もご参考にしてください。)
*皮膚からの吸収はしません!
私たちの皮膚にコラーゲンが欠かせませんが、肌の表面からコラーゲンを吸収することはできません。保湿性はあるものの、グリセリンやワセリンのそれと変わらないようです。
*植物性ゼラチン
ゼラチンは意外とお菓子類にもよく使用されていて、ゼリー質のスイーツやマシュマロ、グミにも含まれています。しかし、寒天やアガーといった海藻などから作られる成分で代用も可能です。
というわけで、ヴィーガンになってコラーゲンの摂取・使用を避けても全く問題なく、健康的な生活を続けられます!サプリメントや化粧品を販売するウェブサイトの記事やCMを安易に信じないように気をつけたいですね。
以上、少しでも参考になれば幸いです!今日もハッピーでヘルシーな一日を!^ ^