グルテンフリー生活と体調の変化
私はグルテンフリー生活による体調の変化を受けて、改めて自分の体は食べたものからできているんだと思い、ビーガンというライフスタイルにも興味をもつようになりました。今回はビーガンとは直接には関係のないトピックになってしまうのですが、もし興味があれば読んでみてくださいね。体質によっては、体調が劇的に改善するかもしれません!
私がグルテンフリーを始めたきっかけ
カナダに来て数週間の内に、えらや顎にかけての辺り(ちょうど顎のリンパの辺り)の肌がひどく荒れるようになりました。自炊もしていたので、欧米に来たからといってステーキやハンバーガー、ドーナッツを大量に食べ出したわけでもなく、最初は環境の変化によるストレスや空気の乾燥、水質の違いのせいだろう思いました。
今まで出来たことのない量のニキビに悩み、どうにかしたいと自分で調べるうちに、小麦などに含まれるグルテンという成分にアレルギーのような反応を起こす「グルテン不耐症(過敏症)」の存在を知りました。肌荒れ以外にも、食後の疲労感や頭痛持ちであることなど、心当たりが多かったこともあり、グルテンフリー生活を始めてみることにしました。
実感した体調の変化
なんと!!グルテンフリー生活3日目くらいにはもう肌荒れの改善を感じ始めました!!私は小さいころからご飯よりもパンや麺が好きだったので、グルテンを避ける生活はとても辛かったですし、10日間だけやってみて変化が無かったらきっぱりやめよう、と思っていたのですが、結果が明らか過ぎたので辛さも吹き飛びました(笑)後から振り返ると、カナダに来てから、安くて持ち運びの便利なショートパスタをよく食べるようになったので、それが原因だったのかもしれません。カナダに来る前から、口元にはよくニキビができていたのですが、それも消えていきました。こちらは中学生くらいからずっと悩んでいて、もう諦めかけていたので本当に嬉しかったです!
また、数週間後に気付いたのは、日中に眠くならないこと。昼食後などに頭痛がするほどの眠気を感じることがあり、休みの日などはよくお昼寝をしていたのですが、それも無くなり、今では活動的に一日を過ごせます。
グルテンフリーで改善されるかもしれない症状
肌荒れ、慢性疲労、ブレインフォッグ(脳に霧がかかったようにクリアに思考出来ない症状)、鼻炎、偏頭痛、PMS、貧血、関節の痛み、消化器系の不具合
また、直接的ではないのですが、グルテンには中毒性があると言われていて、一度食べだすと止まらなくなったり、常にグルテンを含む食品を欲したりするようになるそうです。このことから、グルテンを抜くことで適度の食事量を保つことができ、ダイエットにも効果的と言われます。(確かに私もいわゆる「バカ食い」をしなくなりました。)
グルテンを含む主要な食品
【小麦】
パスタ、ピザ、うどん、そうめん、そば(穀物自体はグルテンフリーですが、製麺時に小麦と混ぜられる)、らーめん、餃子の皮、カレールー、お好み焼き、てんぷら粉、シリアル、パン、スナック菓子、ケーキ、ドーナッツ・・・みんなが好きなものには大体含まれていますね(涙)また、しょうゆ(溜まり醤油は含まない)やハンバーグのつなぎ等にも少量含まれているので敏感な方は注意。
【その他の麦】
麦ごはんやパン、ビールやウォッカ、焼酎などのアルコール類等。お酢や味噌にも含まれていることがあります。
グルテンフリーな代替食品
小麦の代わりとして使われているのはやっぱり米粉が多いと思います!日本でも米粉のパンが流行ったかと思いますが、日本の食料自給率を見ても、麦類は10%前後でほぼ輸入しているのに対して米は100%なので、これは日本の経済的にも良い傾向ではないかと思います。その他にもコーンや大豆、アーモンドなどのナッツを使ったグルテンフリーケーキやクッキーもカナダではあちこちで売られています。
グルテンフリーパスタ(米粉やキヌア、コーンから作られている)、ライスヌードル(ベトナム料理のフォーの麺)、春雨、キヌア、蕎麦の実(意外にも海外の健康志向の人に人気!)、豆類、コーン、イモ類など、パスタやうどんが食べられなくても意外と主食の選択肢はありますよ! オートミール(オーツ)は意外にもグルテンフリー(だたし小麦等と同じ工場で生産加工されることが多いので、敏感な方は注意が必要)で栄養価も高いので、朝ごはんのシリアル代わりに最適です。
完璧じゃなくても大丈夫。
私はグルテンを抜くことによる体調の良さを実感しているので、今までずっとグルテンフリー生活を続けてきています。とはいえ、セリアック病やアナフィラキシーショックを起こすような重度のアレルギーでもないので、完璧ではありません。大好きなケーキやパンを少しだけ食べることもあります。食べ過ぎてしまったときは、お水(主に白湯)をたくさん飲んだり、水分の多い野菜や果物を積極的に食べるようにしています。このようにストレスをためないように続ける方法もありますし、もししばらくグルテンフリー生活を続けてもなんの改善も見られない様であれば、わざわざ大変な思いをして続けなくても良いかもしれません。良質な小麦にはたくさんの栄養価や食物繊維も含まれており、セリアック病やアレルギーの人以外がグルテンフリー生活を実施することの有効性にはまだ賛否両論があります。
以上、参考になれば幸いです!今日も皆さんがヘルシーでハッピーな一日を過ごせますように!^^