Ⓥ数字で見る環境問題と畜産の関係

Vegan map 私がヴィーガンになった1番の理由は、環境問題への関心(危機感、と言った方が近いかもしれません)からでした。ずっと環境問題と畜産の関係を数字でしっかりと伝えていきたいと思っていましたが、具体的な数字を出すにあたってはソース(情報源)をはっきりさせておきたかったこと、そしてそのソースはあちこちに散らばっていることから、どのように記事にしてよいかを迷っていました。

 

そこで今回は、以前おすすめのドキュメンタリーとして紹介した「カウスピラシー(※)」の公式ホームページ上にある、「FACTS AND SOURCES(事実と情報源)」(http://www.cowspiracy.com/facts/)というページをかいつまんで翻訳する形で紹介していきたいと思います。ページタイトルの通り、1つ1つの事実としていることに対して、情報の出所をしっかりと記載してあるページです。(科学や研究は日々発展しているので、継続的に更新していく、と管理者のコメントに記載されています。)

※「カウスピラシー」は日本のNetflix上では「サステイナビリティの秘密」というタイトルで、日本語字幕でみることができます!

翻訳する情報をピックアップするにあたっては、より身近に感じられることを意識しました。また、日本ではなじみのない単位(ガロン、パウンド、エーカー等)は日本で使われている、出来るだけ想像がつきやすい単位に変換しました。更に情報を身近に感じてもらえる様、食品は日本のスーパーで売られている単位に換算して記載しました。

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1、Green house gases―温室効果ガス

World・畜産による温室効果ガス排出量は、全体の18%を占める。これは、全輸送手段(車、列車、船、航空機等)による排出量である13%を上回る。

・畜産と、それに関連する製品の生産による温室効果ガスの排出量は、全体の51%を占める。

・世界中で牛たちは1日に5千億リットル以上のメタンガスを排出している。

・メタンガスは(発生から)20年間の時間枠で見ると、CO₂の25~100倍地球にとって破壊的である。

2、Water―水資源

Livestock Water Consumption・世界における淡水の20~33%は畜産業によって使用される。

・アメリカにおいては、水の全使用量の80~90%が農業(畜産や林業を含む)によるものである。(家畜のエサとなる作物の栽培で56%を使用している。)

・500gの牛肉の生産に約1万リットルの水を使用する。

・卵1パック(12個入)の生産には約2700ℓの水を使用する。

・1ℓの牛乳の生産には約1000ℓの水を使用する。

3、LAND/RAINFOREST―土地の利用及び熱帯雨林の破壊

Deforestation・地球の陸地の45%を家畜が使っている。

・アマゾン(ブラジルの熱帯雨林)の破壊の原因は、最大で91%が畜産によるものである。

・毎秒4千~8千㎡(2469~4938畳)の熱帯雨林が消えている。これにより毎日最大で137種の植物、動物、昆虫が絶滅に追いやられている可能性がある。その主要な原因は家畜とそのエサの栽培に使う土地の開拓のためである。

・(今、世間で非難を集めている)パームオイルのプランテーションのための開拓では約1千万ヘクタール(約650億畳)の熱帯雨林がが失われた。(目立った非難を耳にしない)畜産によるものはその5倍以上の面積である。

4、WASTE―排泄物

Cattle waste・家畜による排泄物の量はアメリカだけで、毎秒5万kg以上。

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まだまだ衝撃的な数字が並べられていますが、これだけでも十分衝撃的ではないでしょうか。これらは決して海外で起こっている他人事ではありません。

この「FACTS AND SOURCES」のページには以下も記載されています。

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・1年分の食料を生産するのに必要な土地(1人当たり)

ヴィーガン(動物性食品を一切食べない人): 約688㎡(約425畳)

ベジタリアン(お肉は食べないが、卵や乳製品等は食べる人): ヴィーガンの3倍

お肉を食べる人:ヴィーガンの18倍

・1.5エーカー(6070㎡)の土地があれば、16783kgの植物性食品が生産できる。

・同じ1.5エーカーの土地で生産できる牛肉は170kgだ。

・ヴィーガンの人はお肉を好んで食べる人に比べて、CO₂排出量が50%少なく、オイルの使用量は1/11、水の使用量は1/13、土地の使用量は1/18。

・ヴィーガンの人は毎日、4164ℓの水、20kgの穀物、2.8km²の森林、9kgのCO₂相当物、そして1つの動物の命を救っている。

以上、みなさんはどう感じたでしょうか?私は初めてこれらの数字を見た時、まず最初に、どうして知らなかったんだろう?と思いました。

毎日の食事が環境問題にこれ程大きな影響を与えていること―逆に言うと、食事によって環境保護活動が出来てしまうこと(そしてなんとそれが自身の健康維持にもつながること!)をもっと知ってほしいと思いながらいつもブログを書いています!みなさんのより良いライフスタイルの参考になれば幸いです!^ ^