「カウスピラシー」―人生を変えるドキュメンタリー
ビーガンになる理由、興味をもち始めた理由は人それぞれですが、この「Cowspiracy」(カウスピラシー)というドキュメンタリー映画に影響を受けた人は少なくありません。私にとってこの映画は最後の一撃となった作品で、見終わった後、「もうビーガンにならない理由がない」とある意味諦めがつきました。(その後5回は見ています!笑)
そんな近年のビーガンブームの火付け役とも言える映画について紹介したいと思います!
1、始まりは・・・
この映画の製作者の一人でもあり、メインキャストのKipはいたって普通のアメリカの子供として育ちますが、ある日アル・ゴア元アメリカ大統領の「不都合な真実」をみてショックを受けました。環境問題を改善するためなら出来る限り何でもするようになり、シャワーの時間を短くし、ごみは細かく分別、電気はこまめに消す、そして車ではなく自転車で移動するよう心がけました。しかし、彼の懸命な努力に反して状況は悪くなる一方のように見えます。
「自分のやっていることは十分なのだろうか?」
と情報を追求するうちにあるニュースを目にします。
そのニュースとは国連が発表した研究結果で、
「家畜を育てることは、全ての輸送・運送手段(飛行機、船、車等)よりも多くの温室効果ガスを排出している」
というものでした。
この発表に衝撃を受けたKipはリサーチをすすめ、畜産と環境問題の関係について知るようになりますが、同時に
「どうして知らなかったんだろう?」
という疑問も持ち始めます。
2、断られ続けるインタビュー
Kipはついに著名な環境保護団体にインタビューを申し込み始めますが、応じてもらえないことも多く、インタビューまでたどりつけても、畜産業の話になるとみんな不機嫌になったり話をはぐらかしたり、つじつまの合わない回答をし始めます。その様子は少しコミカルに見えるほどです。
「なぜだろう?やっぱりみんな何かを隠している?」
と疑うKip。
その「なぜ」がこのドキュメンタリーにサスペンスドラマのような要素も与えています。
3、わかりやすい説明とイラスト
このドキュメンタリーは畜産業が環境に与えるダメージについて、わかりやすいイラストや比較で説明しています。数字や図表だけではないので、特別な知識が無くても難しく感じることなく内容を理解できます。1時間半程のドキュメンタリーですが、地球がどれほどの危機にあるのか、その危機から地球を救うため、私たちに何ができるのかを重く実感させてくれると思います。
4、タダで見れる!
このドキュメンタリーはYoutubeやNetflixでフルバージョンを見ることができます!あの有名なハリウッド俳優で、環境活動家としても知られるレオナルド・ディカプリオが、この作品はもっとみんなに見てもらうべきだとNetflixに直接掛け合ったと言われています。(Netflixバージョンには製作総指揮者として彼の名前が表示されます。)
日本語字幕が付いたものもYoutubeにあがっています。(2017年12月時点です。消されていたらごめんなさい。)
【リンク】
https://www.youtube.com/watch?v=JTcprWbo9N8
この映画を見終わったら、お肉を食べることに罪悪感を感じ始めるかもしれません。もし、もっと自分の健康のためにビーガンに興味があるという方には、このドキュメンタリーと同様にKipがメインキャストになっている「What the Health」というドキュメンタリーもおすすめなので、近々紹介したいと思います!
以上、このドキュメンタリーを見て、より多くの人が納得してビーガンになってくれますように!