ヴィーガンが魚を食べない理由

ヴィーガン/ベジタリアン=お肉を食べない、というイメージが強いかもしれませんが、魚貝類も食べません。日本食と言えばお寿司・お刺身、焼き魚、あさりのお味噌汁、かつおだしを使ったうどん・・・と日本人にとってシーフードは日々の食事に欠かせないもののように感じますよね。今日はその魚貝類について少し考えてみてもらいたいことを書きます!

 

1、シーフードとプラスチック Sea plastic pollution

ウミガメがクラゲと間違えて、海に浮かぶゴミ袋などを食べてしまうシーンはみなさんもテレビで見たことがあるかもしれません。海に流れ出てしまったプラスチックは自然分解されるまでに500年近くかかると言われています。衝撃や太陽光、海水の塩分により細かくなったマイクロプラスチックは、簡単に魚介類の体内に取り込まれますが、消化は大変難しく、海の生態系に多大な影響を及ぼしています。また、厄介なことに、このプラスチックは畜産業や工業により海に排出された化学物質を吸着しやすい性質があり、海の生物は、マイクロプラスチックと共にこの化学物質を体内に吸収しています。

(世界的に禁止される傾向にある、歯磨き粉やスクラブ等に含まれるマイクロビーズもプラスチックです。)

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2、漁業による環境破壊 fishing nets

例えば、底びき網漁は巨大な網を海底で引きずり、引き上げることでたくさんの魚を捕ります。文字通り海中の環境を荒らしていますし、目的の魚に対して5倍から20倍の他の種の生き物を捕獲してしまっていると言われています。このままの勢いで漁業を続けると、なんとあとたったの30年ほどで魚のいない海になってしまうとも言われています。

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3、養殖の魚

Fish farm

Richard Dorrell [CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons

 お肉の生産と同じような話になりますが、養殖の魚は狭い場所で自由に泳ぎ回ることもできず、たくさんの薬が加えられたエサを食べて育ちます。このエサには遺伝子組み換えの大豆やコーンが使用されている場合が多いです。そもそも、人工の餌を与えなければならないのは、小魚が十分に捕れなくなってしまったからだそうです。自然界の魚の数が減少していることが、この事実からもわかりますね。

いかがだったでしょうか?他にも、魚は地上の動物と同じように痛みを感じることも1つの理由になり得ます。シーフードはヘルシーに思われがちですが、上記を知ったうえで、みなさんはどう考えますか?ちなみに、人間に必要な栄養素で、魚貝類からしかとれないものはないと言われています!!

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